2020年5月11日公開された「ICT活用アドバイザー事業」に関する文部科学省の動画です。
とくに重要だと思うことをまとめました。
0:00:45-0:07:00頃
《文部科学省の矢野和彦大臣官房審議官(初等中等教育局担当)》
(※時間がない方は、矢野審議官の6分だけでも見てみてください。)
●新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けた家庭での学習や校務継続のためのICTの積極的活用について(4月23日事務連絡) 00:08:07
メモ
・学校や地域において差がついてきている。
・誰ひとり取り残すことなく、最大限学びの機会を保証しなければいけない。
・コロナは長期戦。ICTによって子どもたちの学びの機会を提供することは最も重要。
・令和5年までの計画を今年度中、もしくは夏までにスピードアップさせたい。
・家にPCやWi-Fiがない子どもが5〜10%いると言われている。これまでの教育では、5%の子ができないことは学校としてはできない、というのが常識だったが、これからはできるところからできることをやっていく。
《文部科学省 高谷浩樹 初等中等教育局 情報教育・外国語教育課長》
(歴史に残るプレゼンです。)
●令和2年度補正予算の各施策について 00:28:39
・「1人1台端末」の早期実現について 00:29:14
・学校ネットワーク環境の全校整備について 00:42:21
・家庭学習のための通信機器整備支援について 00:51:32
・学校からの遠隔学習機能の強化について 01:05:10
・GIGAスクールサポーターの配置について 01:09:33
・障害のある児童生徒のための入出力支援装置整備について 01:28:42
・新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金について 01:34:17
・「ICT活用教育アドバイザー」の活用について 01:44:33

メモ
・ICTでできる大切なことは、健康観察・友だちや先生とのコミュニケーションである。学習コンテンツは、プリントや既存のコンテンツでも代用可。
・平常時の一律のICTルールにとらわれることなく、家庭の端末も利用して各教職員がICT環境を最大限活用すること。
・セキュリティーを強めれば強めるほどセキュリティーは守れるが、セキュリティーを強化するために「本来の目的=ICTを使うこと」が全然できなくなっている。ルールを守ることは、最終目的ではない。
・「家庭学習のための通信機器整備支援」を活用すれば、必要な子どもにWi-Fiルーターや端末を貸し出しできるよう、学校が機器を一定数装備できる。
・誰ひとり取り残さないようにICT環境を整えるのが「GIGAスクール構想」。
・コロナ対応は長期戦。学校はしっかり対応をしなければいけない。
・学校の臨時休業等の緊急時においても、学校と児童生徒とのやりとりが円滑にできる環境が必要。遠隔学習のためのマイクやカメラ購入費も全校分予算化されている。
・地域に眠るICTに詳しい人材・事業者と学校とのマッチングが「GIGAスクール構想」担当者たちの使命。
・7月にはすべての子どもにオンライン学習環境を提供したい。
・各市町村の教育委員会の質問を優先的に受付する。5月15日までに提出を。
・これからは、ICTを使おうとしない自治体に説明責任が生じる。
・今は前代未聞の非常時・緊急時 なのに政府に危機感がない。
・ICT、オンライン学習は学びの保障に大いに役立つのに取り組もうとしない。

・使えるものは何でも使って、ーー家庭のパソコン、家族のスマホ
・できることから、できる人から、ーー「一律にやる」必要はない
・既存のルールに囚われず臨機応変に、ーー「ルールを守ること」は目的ではない
・なんでも取り組んでみる。ーー現場の教職員の取り組みをつぶさない
以上、まとめでした。
1:07:22以降は制度・補助金の詳細になるので、スタートから1時間ぐらいが保護者としての見どころです。
ぜひ改革をお願いします!
他にもまとめている方がいるのでシェアします。
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