
中野市在住の藤沢重徳さんをファシリテーターに迎え、「カードゲーム『2030SDGs』体験ワークショップ」を開催いたしました。
市内外から15名の方にご参加いただきました。足元が悪いなか、ご来場いただき本当にありがとうございました。
ゲーム中は全員があちこち動くので、15名でもギュウギュウな感じの、にぎやかなワークショップになりました。

2、3人1組でチームになり「お金」と「時間」を動かしてプロジェクトを実施しながら、時間内に自分のチームの「目標」に到達すればゲームクリア。
ただし、会場全体がひとつの仮想世界なので、プロジェクトでできること・できないことが「世界の状況メーター」の「経済」「環境」「社会」の数値に左右されます。
ゲーム中、目まぐるしく発展する「経済」に対して、「環境」と「社会」は意識しないと良くなっていきません。
しかし、みなさんがそれに気づき、共有されていくと、世界が少しずつ良くなっていくことがちゃんと「見える化」されていました。
最終的には7チーム中5チームが達成し、2チームが達成できませんでした。
「5チームも達成できたならすごい!」と私は思ったのですが、藤沢さんから「SDGsの大事なところは、誰ひとり取り残さない世界を実現すること」という言葉があり、ハッとしました。

参加者の皆さんは、「自分の目的ばかりを追求してしまうと周りの人のことが見えなくなってしまう」「お金は増やせるけれど、時間が増えることはない。時間が足りなくてできないプロジェクトがたくさんあった」「台風19号での体験にも通じることだが、いろいろな立場の人が情報共有できることの大切さに気づいた」といったことを話してくれました。
藤沢さんからは、「日本にいると貧困は関係ないことと思いがちですが、異常気象による被災によって誰もが貧困に陥る可能性があります。カードゲーム『2030SDGs』をきっかけに、SDGsを『自分ゴト』としてどう生かすか、を考えるきっかけになれば」とおっしゃっていたのが印象的でした。
ゲームの世界だけではなく、現実の世界でも時間が増えることはありません。
2030年のSDGs達成まであと10年。
自分の時間と資本と意思を使って、いま何ができるのでしょうか?
今回のワークショップは、私たちの一つひとつの行動が世界を動かす力になる、ということを身体で感じるものとなりました。

最後に、ご参加いただきましたみなさま、藤沢さん、本当にありがとうございました。
手洗い・マスク着用にもご協力いただきありがとうございました。(水橋)
長野県は「SDGs未来都市」https://www.pref.nagano.lg.jp/kikaku/kensei/shisaku/sdgs_miraitoshi.html