【出前講座レポート2021.7】中学生の職業体験 漫画家編

7月に長野市立川中島中学校で漫画講座がありました。「キャリア学習出前講座」のひとつとして川中島中学校が企画し、2学年の希望者38名を2クラスに分けて実施しました。

漫画家やイラストレーターを進路に希望する生徒さんが増えている、ということで、結文舎にワークショップの依頼があり、中野市在住の漫画家・荒井瑞貴先生の講座が実現しました。

1コマ90分の授業の内容は…。

  • そもそも漫画家とは
  • バランスの良い漫画を描くコツを学ぶ
  • 漫画を描く(実技)
  • みんなが描いた漫画を読む

実技では、事前課題で用意してもらった下書きをもとに、一人ひとり集中して制作に取り組んでいました。いつも描いているんだろうな、という描き慣れたタッチの生徒さんもいれば、「漫画を読むのは大好きだけど描くのははじめて」という生徒さんもいて、それぞれに読みごたえのある作品が並びました。ユニークなキャラクターが登場する作品や、友だち同士の心の動きをていねいに描こうとしている作品が多かったのが印象的でした。

今回は締切時間を設定し、「45分で漫画を完成させる」というプロならではのドキドキ感を味わいながら描いてもらいましたが、本当に大変だったと思います。漫画をゼロからつくろうと思うと、キャラ設定、下絵、セリフ、コマ割り、背景、ペン入れ、ストーリーと伏線など、いくつもの工程があることにびっくりします。しかし、「それを大変だと思わず、楽しいと思って夢中になってやり続けている人が人気作家になっている」と荒井先生。普段読んでいる漫画のおもしろさが、作家の想像力や企画力、コミュニケーション力といった複雑な作業の上に成り立っていることの一端を、感じてもらえたのではないでしょうか。

終わったあとに感想を聞くと、どの生徒さんも「むずかしかったけど楽しかった」と話してくれてうれしかったです。

担当してくださった塚田先生、ありがとうございました!荒井先生、おつかれさまでした!